宮崎県立農業大学校は、宮崎県農政水産部が所管する2年課程の農業者育成教育施設です。
また、平成22年度より、学校教育法に基づく専修学校・専門課程(専門学校)として認可され、卒業者には「専門士(農業)」の称号が付与されます。
この学校で学ぶメリットについて知っていただき、進路先の一つとして検討してください。

1 先進的・実践的な農業を学ぶ環境が整っています。

農業の体験がなくても基礎から学べるカリキュラムになっています。また、スマート農業に 関する施設や、会社経営を実践的に学ぶための学生出資会社「アグリカレッジひなた」があります。
農業大学校としては全国第2位の面積(約100ha)を誇る広大なキャンパスに、10haの野菜・花・果樹を栽培する農学エリアと約120頭の肉用牛・乳用牛を飼育する15haの畜産エリアがあり、学生が主体的に運営しています。

2 豊富な現場経験を持つ教員及び各分野の専門家等が講義を行います。

本校の授業を担当する教員は、農業専門技術員、農業改良普及員、農業試験場研究員の経験者です。
また、教育に関する連携協定に基づく、宮崎大学・宮崎産業経営大学・南九州大学の教員による講義、本県農業をけん引する農業法人経営者等による講義もあります。
スマート農業については、農業機械メーカーの技術者がロボットトラクターや農業用ドローンを実際に操作しながら解説する演習を実施しています。

3 農業に関する幅広い就職が可能です。

農業法人、農業団体(JA等)、農業関連企業(農業用機械メーカー等)から、多数の求人があります。また、高校の農業担当実習教師を希望する学生には、県立高校で「教育実習」を受けることができます。

4 四年制大学への編入ができます。

国立・私立の四年制大学(農学部)への編入試験の受験資格が得られます。過去に宮崎大学、鹿児島大学、佐賀大学、東海大学、南九州大学等への編入実績があります。
編入試験対策のための講座「英語特別講義(Ⅰ・Ⅱ)」、「小論文演習」があります。

5 農業の現場で必要な資格は全員がカリキュラムの中で取得できます。

  • 次の資格は、原則、全員が取得を目指しています。
    [農学科] 大型特殊(農耕用)免許、けん引免許
    [畜産学科] 大型特殊(農耕用)免許、けん引免許、家畜人工授精師、2級削蹄師
  • 2年間で約30種目の資格・検定の受検機会があります。

6 学生寮が敷地内にあるので、通学が楽です。

  • 起床時刻と就寝時刻、入浴及び食事時間以外には時間的な制約はありません。
  • 授業終了後及び休日にアルバイトをすることができます。
    ※ 学生寮は希望入寮です。自宅通学やアパートから通学しても構いません。

7 学生が主体となって企画・運営する楽しい行事があります。

  • 球技大会や学生交流会を学生自治会が実施します。
  • 農大市を学生出資会社「アグリカレッジひなた」が実施します。
  • 農大祭を学生自治会が企画・運営し、多くの県民が来校されます。
  • 九州地区農業大学校親善体育大会に全員参加し、好成績を収めています。
    ※令和2年度は新型コロナウイルス感染症対策のために中止

8 学費が安くなっています。入寮すれば生活費もあまりかかりません。

  • 入学金5,650円/1回、授業料118,800円/1年間
  • 本校は修学支援新制度の認定校です。家計要件等によって、入学金や授業料の減免を受けることができます。
  • 寮費は無料です。個人が使用した電気料と食費のみ個人負担です。
  • 食事は寮内レストランで3食摂ることができます。
  • 「学生預金」(2年間で約140万円)は実習服、教材費、資格取得の経費、海外農業研修費等、2年間の授業・研修で必要な経費を先に預かるもので、追加の納金はほぼ不要です。

9 国の事業を活用した就農支援策(就農準備資金)が受けられます。

  • 1年間最大150万円、2年間で300万円の給付が受けられ、卒業後の進路によって変換義務が免除されます。(例)農業法人に就農し、3年以上継続して勤務 等
    ※説明会や手続きは、入学後に行います。例年1年目の給付は12月頃に1年分、2年目の給付は9月に半額、その数か月後に残りの半額が給付となります。(修学支援新制度との併用はできません)